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PET/CTとPETの違い

PET/CT合体装置とPET単独装置の違い

PET/CT合体装置は、より高いがん検出能力があります

セムイPET・画像診断センターに導入されているPET/CT合体装置は、PET装置にマルチスライスCT装置が一体化されたもので、従来のPET単独装置の欠点を大きく改善する優れた装置です。この装置では、全身のCT画像を撮影することにより、CT装置でも病気を検出し、PET検査の精度を高めます。

従来のPET単独装置で撮像された画像では、異常集積が見つかった場合、概略の解剖学的位置がわかりますが、正確な部位が判定困難なことが多くあります。時には、誤った判定をしてしまうこともあります。

PET/CT装置では、同じ体位で同一断面でのPET画像とCT画像が得られ、PET/CT融合像が得られます。この融合画像により、異常集積の正確な位置を判定できるとともに、がんの代謝や性質、形状や場所を画像として確認し、さらに悪性度を診断することができます。

PET/CT合体装置による検査は、従来のCTやMRによる形態診断のみによる検査に比べ、約10~20倍の検出能があるといわれ、これまで見つけにくかった全身の小さな病変を早期発見できるわけです。早期発見さえできれば、がんは不治の病ではありません。

さらに、PET/CT合体装置では、従来のPET検査の約半分の時間で検査が終わります。これは、従来のPET装置では、弱い放射能を体の周りに回して体の吸収補正をしていましたが、PET/CT装置ではCT撮像による吸収補正を行うためです。そのため、従来の約半分の時間で検査ができ、患者さまへの負担が少ないことも大きな特徴です。

PET/CT合体装置の出現により、PETによるがん診断は、次の新しいステップに進んできたと言っても過言ではありません。

PET/CT合体装置は、より精密な診断が行えます

PET/CT合体装置を使用すると、従来のPET単独装置と比較して、正確で精密ながん診断が行なえることは、最近になって世界的にも続々と報告されています。特に、PET/CT合体装置は、解剖学的に複雑な頭頸部、腹部、骨盤部の診断に不可欠であり、消化管や尿路などの生理的集積との鑑別に有効です。また、手術後では、腸管などの臓器の偏移や肉芽組織により正常解剖とは異なるようになり、従来のPET単独装置では、異常集積の正確な解剖学的位置を判定することが困難ですが、PET/CT合体装置を使用すると正しく判定することができます。

さまざまの臓器、部位の悪性腫瘍で、PET/CT合体装置とPET単独装置による診断能を比較した報告が最近なされていますが、常にPET/CT合体装置の診断能は、PET単独装置よりも優れると報告されています。

次の図は、PET画像で下腹部にFDG異常集積が見つかって、PET/CT合体装置で得られたPET/CT融合像によりS状結腸にあることが判明した方です。大腸内視鏡が行なわれ大腸がんと診断され、手術により治癒されました。正確なPET/CT融合像が利用できず、PET画像のみでは、リンパ節への異常集積と誤診してしまう可能性がありました。

PET/CT融合像

次の図は、PET画像で頸部にFDG異常集積が見つかって、PET/CT合体装置で得られたPET/CT融合像により、甲状腺の結節にあることが判明した方です。FDG異常集積のあった甲状腺の結節に対して針穿刺による細胞検査がされ甲状腺がんと診断、手術により治癒されました。正確なPET/CT融合像が利用できず、PET画像のみでは、リンパ節への異常集積と誤診してしまう可能性がありました。

PET/CT融合像

次の図は、がん検診を受けられ腫瘍マーカーが上昇していることが判明して、各種検査がおこなわれたのにも関わらず原因が不明であったため、PET/CT検査が行なわれた方です。腹部にFDG異常集積があり、これがPET/CT合体装置で得られたPET/CT融合像により、腸管の傍にある腸管膜にあることが判明しました。手術により腸管膜原発の悪性腫瘍であったことが確認され、無事、摘出されました。正確なPET/CT融合像が利用できず、PET画像のみでは、大腸への生理的な集積と見過ごされた可能性がありました。

PET/CT融合像

このようにPET装置にCT装置が一体化されたPET/CT合体装置は、PETから得られる代謝情報とCTから得られる精度の高い形態情報を合わせて診断することを可能とし、がん診断能を大きく改善する優れた装置です。

さらに、PET/CT合体装置の他の利点として、同時に撮像されたCT像から得られる情報を利用して、PET画像の吸収補正が短時間に正確に行なわれることがあげられます。従来のPET単独装置では外部線源を使用したトランスミッション像という別画像を撮像して、PET画像の吸収補正が行なわれますが、時間がかかり受診者の負担になります。そこで、最近では、新しく出来るPET施設では、PET単独装置よりも、PET/CT合体装置を導入しています。

PET/CT合体装置は新しい装置ですが、がん診断における有用性は社会的にも認められ、本装置が導入されるのにあたり、早い段階で保険適応が認められました。

PET/CT合体装置は、がんの放射線治療にも有用です

PET/CT合体装置は、がん診断に有用であるのみならず、放射線治療を適切に行なう上でも有用です。米国のがん治療施設として有名なMDアンダーソンがんセンターでは、PET/CT合体装置から得られた代謝情報とCT形態情報の融合画像を、治療計画装置に取り入れ放射線照射野の決定を行なっています。これは、CTから得られる形態情報のみでは、不十分な放射線照射が行なわれたり、不必要な部位に放射線照射が行なわれたりする例があるからです。

例えば、多施設からの肺非小細胞がんの放射線治療計画における報告では、PET/CT融合像を参照することにより30-60%の患者において照射野の大幅な変更が行なわれたとされています。このため、国内でも、最近になり同様の方法を取り入れている施設があります。

放射線治療のみならず、他のさまざまのがん治療においても、治療すべき腫瘍床の正確な解剖学的位置を知ることは、治療戦略上、非常に大切なことです。

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