透析液作成の工夫(山口県初)
透析液の作成には、全自動透析液溶解装置を用いることにより、人の手にあまり触れることなく透析液を溶解することが出来る為、より清潔な透析液の作成が可能となっております。
透析液供給の工夫
透析液の供給の際には、細菌由来の毒素・エンドトキシンを吸着し、除去するフィルターを介して透析液を供給するようにしております。さらに、患者様に用いる透析監視装置全てにも同様のフィルターを設置することで、より安全な治療を提供しております。また、定期的にフィルターを交換し、エンドトキシン除去能が低下しないようにしております。
透析液供給配管の工夫(山口県初)
透析液を供給する配管には、配管のつなぎ目に段差がなく、内面がとてもなめらかな特殊な配管(PVDF配管)を採用しています。細菌や透析液中のカルシウムなどが付着しにくい清潔なものとなっております。
また、ループ配管を採用しており、透析液の停滞を防止し、細菌の繁殖を防止しています。
消毒の工夫(山口県初)
当院ではクエン酸熱水消毒という最新の消毒方法を採用しております。これは人体にも環境にも優しい消毒であり、消毒効果にムラが生じにくく、隅々まで消毒がいきわたる仕様となっております。
また、定期的に透析液を採取し、細菌・エンドトキシンを調べることで消毒効果のチェックを行っております。当院血液浄化室開設以来、各透析装置において細菌培養検査はすべて陰性で、細菌もエンドトキシンも検出されておりません。