• 標準
  • 大
  • 特大
HOME >  サイバーナイフ >  サイバーナイフって何?

サイバーナイフって何? What?

厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何

サイバーナイフの仕組みを知ろう!

虫メガネで太陽光線を一点に集光してやると、焦点は焼けるが周囲は熱くならないという現象はおなじみと思います。
 

太陽光線は障害物にさえぎられるとそれを透過する事はできませんがX線は透過します。

 

多くの細いX線を一点めがけて正確に照準して体内で焦点を結ばせると、ちょうど虫メガネで焦点を結んだ太陽光線のようにまわりの正常組織を壊さずに患部だけに高いエネルギーを照射できます。

 

これを定位的放射線照射と呼び、ちょうどナイフで患部だけを切り取ったように治療することができるのです。

サイバーナイフM6の特徴

厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1
 

照射の相違 立体と平面

  サイバーナイフ 汎用機
特徴

数10本の細いビーム(※)で

 

腫瘍に線量を集中

 

ビーム1本の線量は小

 

(上図:61本 下図:56本)

数本の太いビーム

 

腫瘍に線量を当てようとすると

 

正常組織への放射線が増える

 

(上図:5本 下図:7本)

前立腺 厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1 厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1
脊椎 厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1 厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1
 
(※)ビーム=放射線

高精度

ピンポイントで病巣のみを狙って照射します。

 

正常なまわりの組織をなるべく傷つけず治療を行うことができます。

治療時間・期間

1回の治療時間は約30分程度です。疾患によって異なりますが回数は概ね1回~5回です。

厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1
肺癌からの転移性脳腫瘍
厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何2
前立腺癌の治療計画
 
 

前立腺癌治療の照射

治療の直前に金マーカーが体内で移動していないかを確認します。治療の際はその金マーカーを目印として、照射を行います。

 

呼吸で移動する臓器も患者さんの呼吸に同期してロボットが追尾し、移動しながら標的に向けて放射線を照射します。

 

治療の流れ

厚南セントヒル病院のサイバーナイフって何1

 
 
 

雑誌・web掲載

医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画に、厚南セントヒル病院のサイバーナイフM6が取り上げられました。
 

毎日新聞出版発刊 2019年10月31日発売

 

毎日ムック 病院最前線2020

治療について動画

前立腺治療

頭部治療

 

サイバーナイフはコンピュータ制御の工業用ロボットだって・・・

サイバーナイフが従来の放射線治療装置から大きく進歩したところはコンピューター制御の工業用ロボットを導入した点で、 CTから得られる患部の三次元情報を直接使用して「精密な照準と照射」をロボットが行う事です。
 

つまり、患部の正確な位置をコンピューターが記憶し、 照射中の患者さんの小さな動きによる位置のズレもロボットが検知・補正して照射してくれるのです。

サイバーナイフの歴史

サイバーナイフは1992年から米国のスタンフォード大学でJohnAdler博士によって開発が進められ、1994年から治療が開始されました。

 

現在米国内5施設(スタンフォード大学、テキサス大学、クリーブランドクリニック、ニューポートクリニック、シェディーサイドホスピタル) でサイバーナイフによる治療が開始され数多くのすぐれた治療成績が得られています。

 

厚南セントヒル病院では前記5施設に続き、6番目にサイバーナイフの治療を開始(1997年)しました。

 

2019年3月より新しく導入したサイバーナイフM6での治療を開始しました。

厚南セントヒル病院のサイバーナイフのセカンドオピニオン2

第三者機関による出力線量測定

当院のサイバーナイフM6が2023年4月に医用原子力技術研究振興財団による治療用照射装置(X線)の出力線量測定にて基準値以内であるとの証明書を受領しました。詳細は以下のリンクよりご確認下さい。

治療用照射装置の出力線量測定とは

『公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団では蛍光ガラス線量計を用いた「治療用照射装置の出力線量測定事業(以下、出力線量測定)」を平成19年11月より開始しました。
本事業は、わが国の放射線治療施設における品質管理状況を第三者機関として評価するためのシステムであり、関係学協会からの推薦委員および専門家で構成された医療放射線監理委員会の監理・監督のもとに運営されています。 郵送調査による第三者評価プログラムは世界各国で実施されており、医療事故防止にも有効であることが示されています。』
(公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団 ホームページより抜粋)

PAGE
TOP