アルツハイマー型認知症
本邦の認知症患者は近い将来には約700万人(65歳以上の約5人に1人)に達するといわれており、このうちアルツハイマー型認知症は認知症の原因の6割を超えます。アルツハイマー型認知症では、長い年月をかけて脳にアミロイドβ(ベータ)、リン酸化タウというタンパク質がたまり神経細胞の障害をきたし認知症をきたすと考えられています。記憶障害(もの忘れ)から始まることが多いですが、失語(音として聞こえていても話がわかりにくい、物の名前がわかないなど)や、失認(視力は問題ないのに、目で見えた情報を形として把握し難い)、失行(手足の動きは問題ないのに、今までできていた動作を行えない)などが目立つこともあります。