透析部門紹介
厚南セントヒル病院外来部門は、
外来・透析があります。
外来は病院の顔とも言われます。日頃から、外来スタッフ一同、患者さんが安心して安全にそして気持ちよく診察・治療をお受けになれるよう、
接遇の強化に取り組んでおります。
透析室は平成27年3月に
68床で新築オープンしました。
柱のないワンフロアーのゆとりあるスペース、ベッド間隔も広く個室を完備し、感染予防に努めております。清潔感のあふれる
ラウンジ、ゆっくりくつろいでいただけるようにブラウン系で落ち着いた雰囲気の
更衣室など、様々な事情で透析の必要になられた患者さんが、気持ちよく透析を受けていただけるよう 環境を整えております。
「患者さんが安全に、安心して安楽な透析が受けられるように、ゆきとどいた看護を提供いたします。」を理念にかかげ、透析患者さんが質の高い生活を送られますよう、透析室スタッフが全力でサポートさせていただきます。
透析棟
広大な敷地(約3,000坪)をフルに活用した透析専用棟及びサービス付き高齢者向け住宅を2015年春オープン致しました。
コンクリートと白を基調とするシンプルなカラーリングに、木立ちをイメージしたガラススクリーンが外観上の特徴で、一見すると病院施設とは思えない造りとなっています。
1階
外来透析患者専用のピロティ駐車場(36台)を設けています。
建物内の駐車場なので真夏の炎天下、雨や雪などが降ってもスムーズに乗降ができます。
1階 360°ビュー
2階
メインとなる一般透析室(最大73床)は20m×60mの見通しのよい、ゆとりのある無柱空間です。
ベッド間隔は感染予防や緊急時の対応、プライバシーの保護を考慮した間隔1.2~1.3mを確保した設計になっています。

一般透析室

エレベーターホール

ナースステーション

更衣室
2階 360°ビュー
透析室コンセプト
「医療の質」、「医療の安全・安心」また「増加する患者」にも対処可能で一般透析73床・隔離個室2床・入院専用室5床、合計80床の透析室です。「最新にして最高の医療を地域へ提供する」という病院理念の基、他にはない特徴的な病院の創造を目指しています。
コンセプト
- ベッド間隔も確保し感染対策、患者プライバシーを重視。
- スタッフ移動・緊急時対応を容易(透析室中央にスタッフ専用中央通路1.5mを確保)。
- 人の動線と物の動線を明らかにし、不潔物と清潔物が交わらない配置を設定。
- 照明及び空調対策(0.1~0.2m/sの微風で気流による不快感を解消、風は通路に流れ直接当たらない)に配慮。
- 隔離透析個室2室及び入院患者用透析室(病棟よりベッド搬送患者用(5床))1室を配置。
- 心地よいスペースで食事ができるラウンジ
- 開放感のある更衣室。

個室

入院患者用

専用ラウンジ

更衣室
透析部門の診療
「患者さんが安全に、安心して安楽な透析が受けられるように、ゆきとどいた看護を提供します。」を理念にかかげ、透析患者さんが質の高い生活を送られますように、透析室スタッフが全力でサポートさせていただきます。
現在、80床のベッドを有し、約170名程の患者さんに血液透析(HD、オンラインHDF)を提供しております。治療中は患者支援通信システムを活用することで、患者さん情報を共有化し、情報のスムーズな伝達、治療上の問題点の把握に努めております。
治療時間のご案内
月・水・金は午前、2クール、夜間の3つの時間帯での治療を行っております。
火・木・土は午前のみでの治療を行っております。
時間 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
午前
8:30~ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
2クール
14:00~ |
○ |
ー |
○ |
ー |
○ |
ー |
午後
16:30~
23:00治療終了 |
○ |
ー |
○ |
ー |
○ |
ー |
※2クールに関しては、ベッド数に限りがあるので要相談になります。
設備
- テレビ:各ベッドに設置されています。イヤホン持参していただければ、無料でテレビ観覧できます。
- 更衣室:各ロッカー有り
- 食堂:外来患者希望者は1食358円(325円+税)で透析食が準備できます。
- 無料送迎バス:場所によっては要相談になります。
持参していただく物
- バスタオル1枚:ベッドの上に敷きます。
- タオル1枚:枕の上に敷きます。
- 室内用履き物:災害時に備え、スリッパではなく靴をご用意ください。
- パジャマ:パジャマが変わると正確な体重が測定出来なくなる為、同じ重さのパジャマをご準備ください。季節の変わり目にパジャマを変える場合は看護師にお申し出下さい。
- 食事をされる方:お箸・お茶・内服薬
- テレビを利用される場合は、個人持ちのイヤホンをご持参下さい。テレビは無料で観覧できます。
- 寒い場合は、電気あんか・毛布等をご持参下さい。
緊急透析
各種合併症による緊急血液透析が必要な場合、定期治療時間以外でも対応できる体制はとっております。
旅行・出張・帰省の方へ
旅行・出張・帰省などで山口県にお越しになる方の臨時透析もお受け致します。現在、透析を受けられる施設とご相談の上ご連絡ください。なお、満床の場合は調整させていただく事があります。詳細はお問合せください。
当院での臨時透析の予約完了後、現在治療を受けている施設から『透析情報』を事前にFAXでお送り下さい。
持参していただく物
- 健康保険証、各種保険証、重度障害者医療証、特定疾病療養受領証等は忘れずお持ちください。
- 透析中内服される薬や止血ベルトなどある場合は、ご持参ください。
- パジャマ、バスタオル(ベッドに敷く)、タオル(枕に敷く)、イヤホン、履物
- 食事(透析食もご用意できます。臨時透析予約時にお申し出ください。当日の申し込みは、10時までとなっています。お茶などの飲み物は各自でご持参ください。)
- 料金のお支払いに関しましては、透析事務よりご連絡致します。
透析室での取組み
フットケア
『透析患者さんの足を守る』モットーにフットケアに取り組んでいます。毎月の足の観察・ケアを行い、定期的な足の血流評価(ABI、SPP)を行っています。皮膚科医師による診察も行い、早期に異常発見し、治療を開始しています。
腎代替療法選択外来
腎臓病は、慢性疾患であり、治療は患者さんの価値観や生活の質(QOL)に影響を与えるため、治療の選択・意思決定の支援が大切になります。
患者さんやご家族の方のライフスタイル、生きがい、人生観を基に、患者さんが自分に合った最善な治療法を選択出来るように支援します。
患者参加型防災訓練
毎年患者さんの参加型防災訓練を行っています。透析中に災害が起きた場合に、実際どのように行動すべきかを訓練で行っています。
移植後患者指導
当院では、腎移植レシピエント患者さんの日常生活・服薬管理の指導をレシピエント移植コーディネート研修修了者のスタッフが行っています。腎臓が長く大事に保たれるように、医師や薬剤師と連携し患者さんを支援します。
運動療法
透析を行う患者さんは他の疾患の患者さんと比較して、筋力と体力が低下しやすく、運動不足傾向になりやすいことが知られています。そのことで転倒の危険性が増し、骨折から寝たきりになる可能性もあります。更に腎不全の合併症や長時間にわたる透析の影響によって身体に様々な障害が生じてきます。
近年透析患者さんの運動療法がサルコペニアやフレイルの予防・改善、生命予後改善などの大きな役割が期待されます。その為、当院では透析中において理学療法士や作業療法士の指導やアドバイスを元に、電極式骨格筋電気刺激法(B-SES)やエルゴメーターを用いた運動療法を行うことで、透析患者さんの身体機能の低下を予防し、活動性の向上を目指していきながら、生活の質の改善に取り組んでいます。
在宅透析(HHD)
在宅血液透析は、患者さん及び介助者が、医療施設において十分な教育訓練を受けた上で、医療施設の指示に従って、1人に対して1台の透析機器をご自宅に設置します。
この設置した透析機器を用いて患者さんがご自宅で行う治療法を在宅血液透析治療といいます。つまり、患者さんご自身が回路の組み立て、回路内洗浄(プライミング)、穿刺、透析中の状態管理、返血等全ての手技を自ら行うことになります。
そのため、患者さんと介助者と透析の知識や技術を習得する教育期間が必要になります。また安全性を保つための病院とご自宅をつなぐモニタリング(HDリンク)が必要になります。
HHDのメリットは、2日空きをなくした十分な透析が可能となります。下記のような適応基準にあえば実施可能です。お問い合わせください。
在宅血液透析の適応基準
- ご本人の強い希望がある
- 介助者の同意と、その他の家族も協力的であること
- ご本人、介助者とともに教育訓練を受けることができ、その内容を習得できること
- 安定した維持透析ができていて、在宅血液透析の支障となるような合併症がないこと
- 緊急連絡を取るための手段があること
- ご自宅が透析装置設置の条件※を満たし、透析装置と必要物品の在庫保管場所が確保できること
- 電気・水道代等の経費負担ができること
- 最低月1回は受診できること
- 年齢は16~60歳程度が望ましい
建物の条件
- 上下水道が整備されていて水道水圧力(井戸水、地下水不可)2kPa確保できる
- 単独電源20Aが必要
- 透析装置やRO装置設置場所として1畳程度のスペースに加え、約1ヵ月分の必要備品保管スペースとして押入れ半分程度必要
院外活動
- ・第20回中国腎不全研究会 『フットケアを開始して(足病変の実態と意識調査)』
- ・第17回日本腎不全看護学会学術集会・総会 『患者参加型防災訓練を経験して得られた今後の課題』
- ・第1回九州CKD看護研究会 『透析歴からみたリン吸着剤の服薬管理の実態』
- ・第64回日本透析医学会学術集会 『フレイル予防におけるB-SESの有効性』
- ・第2回九州CKD看護研究会 『転倒を繰り返し活動不耐状態となった患者への運動療法の取り組み』