高脂血症の食事
高脂血症は、血液の中に必要以上にコレステロールや中性脂肪が増えている状態です。
高脂血症の診断基準(空腹時採血)
高コレステロール血症 |
総コレステロール |
≧ 220mg/dl |
高LDLコレステロール血症 |
LDLコレステロール |
≧ 140mg/dl |
低HDLコレステロール血症 |
HDLコレステロール |
< 40mg/dl |
高トリグリセリド血症 |
トリグリセリド(中性脂肪) |
≧ 150mg/dl |
エネルギー制限⇒適正エネルギー量の決定
エネルギー摂取量は、年齢・性別・身体活動量・肥満度・血糖コントロール・合併症などを考慮し決定されます。一般的には、標準体重を求め、身体活動量に併せてエネルギー摂取の適量を決定します。
規則正しい食事をしましょう
朝食抜きやドカ食いは肥満の原因にもなるので、決まった時間に1日3食
規則正しく食べるようにしましょう。
糖質は制限しましょう
菓子、果物、ジュースなどの糖質(砂糖)の摂り過ぎは中性脂肪上昇の原因となります。間食で菓子や果物などを食べ過ぎないようにしましょう。
野菜はたっぷりと
野菜は食物繊維を含み、不足しがちなビタミン、ミネラルを補給できます。食物繊維はコレステロールを低下させる作用があります。
また、ビタミンはコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を進めにくくします
コレステロールは摂り過ぎないように
コレステロールを多く含む食品は控えめにしましょう。
コレステロースの多い食品・・・肉類、レバー、卵黄、生うに、しらすなど
油は控えめに
天ぷらやフライなどの揚げ物は、油をたくさん使うのでやめましょう。
炒め物などに少量の油を使う場合は、植物油にしましょう。
塩分を控えめに
高血圧の予防のためにも、塩分を控えましょう。
薄味でおいしく食べる工夫を
- 新鮮な旬の食材を使いましょう。
- こしょう、スパイス、ハーブなどの香辛料を上手に使いましょう。
- 酢、レモン、ゆずなどの酸味をきかせましょう。
- 熱いものは熱く、冷たいものは冷たくして食べましょう。味がはっきりします。
- 昆布、かつお節、干ししいたけなどでおいしいだしをとりましょう。
- しょうゆ・ソースなどは、直接かけずにつけながら食べるようにしましょう。
外食での注意
外食は高カロリーで、塩分が多く含まれています。外食はできるだけ控えるようにしましょう。
- 単品より栄養バランスがよい定食を選びましょう。
- 洋食より和食を選びましょう。
- 天ぷらやフライなど油が使われている料理は高カロリーなのでなるべく控え、衣を残すようにしましょう。
肥満は夜つくられる
夕食の過食や夕食後の間食は中性脂肪を上昇させます。
間食は食べる時間を工夫し、なるべく控えるようにしましょう。