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臨床工学部

臨床工学部

概要

臨床工学技士とは医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う事を業とする医療機器の専門医療職種です。
医師をはじめ、看護師などと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として生命維持をサポートしており血液浄化療法室業務、医療機器管理業務を中心に業務に安全管理に努めています。

血液浄化療法業務

血液浄化療法室では透析準備から穿刺、接続、透析中の経過観察、終了までのルーチン業務に加えて、透析条件の設定、超音波を用いたバスキュラーアクセス管理、透析液清浄化への取り組み、アフェレーシス療法など様々な業務を行っています。
また、治療に必要なさまざまな医療機器の保守・点検を行い、患者さまが安心して治療が受けられる環境を提供しています。
血液浄化療法室では1日に4~5名の臨床工学技士が分担して業務にあたっています。

患者受け持ち

透析準備、透析経過観察、指示受け、血液検査、透析条件の設定検討、カンファレンス、次回透析準備等

透析室機械係

患者監視装置日常点検、次クールの回路セッティングおよびプライミング
アフェレーシス療法・患者受け持ち業務補助等

透析液準備

透析液浸透圧濃度測定、RO装置・透析液溶解供給装置の日常点検、透析液準備、消毒液の補充・透析消耗物品発注、病棟透析受け持ち、患者受け持ち業務補助等

主な使用機器

  • DAD-50NX:2台
  • DAB-NX:2台
  • DCG-100NX:57台
  • DCG-03:8台
  • DBB-100NX:1台
  • DBG-03:3台
  • DBB-27:1台
  • MA-03:2台
  • ADP-01:1台
当院で対応できる特殊血液浄化療法はLDL吸着療法、血球成分除去療法、腹水濾過濃縮再静注法、エンドトキシン吸着療法、CHDFなどがあります。
写真は(右)コンソール、(左)LDL吸着療法です。

日常点検の様子

日々機器の保守点検を行っています。
LDL吸着療法の点検LDL吸着療法 日常点検
機械室日常点検機械室 日常点検
コンソールオーバーホール日常点検コンソールオーバーホール 日常点検

透析液清浄化

当院では、オンラインHDFに対応できる、安全で質の高い透析を実現する為に、ウルトラピュアな透析液の供給をおこなっています。原水、RO水、透析液の全てにおいて、透析医学会、臨床工学技士会の定める水質基準を満たすため、透析液の供給には様々な工夫をしております。

Dドライ溶解装置

DAD-50
透析液の作成には、全自動透析液溶解装置を用いることにより、人の手にあまり触れることなく透析液を溶解することが出来る為、より清潔な透析液の作成が可能となっております。

PVDF配管、ループ配管

PVDF配管
PVDF配管は配管の継ぎ目を溶着し配管内に段差をなくしたもので、電子顕微鏡での観察でも内面が滑らかでデットスペースがないため、細菌の付着、透析液中のカルシウム付着がしにくいものとなっています。さらに、薬液、熱水に対して耐久性に優れています。
また、透析液供給装置から患者監視装置へ送る配管はループ配管となっており、透析液の停滞を防止し、常に循環することにより細菌の繁殖を予防します。さらに透析液供給装置にはモルセップフィルタ、患者監視装置にはETRFを設置し、定期交換することでET除去能の低下を防いでいます。

クエン酸熱水消毒

クエン酸熱水消毒は従来の消毒液である次亜塩素酸ナトリウム系と酢酸系にかわる消毒方法で、食品にも使用されており安全性も高くいクエン酸と熱水を併用することにより、薬液と熱伝導による消毒効果が期待できます。現在はさらに消毒効果を高めるために次亜塩素酸ナトリウムによる消毒と併用して消毒を行っています。
クエン酸熱水消毒は、ヨーロッパでは標準の消毒方法であり、環境へも配慮した優れた消毒方法です。
当院では今後も継続して透析液清浄化に取り組み、患者さまのQOL(貧血、栄養状態、透析アミロイドーシス等の改善)に寄与してまいります。

医療機器管理業務

輸液ポンプ点検輸液ポンプ点検
院内で使用される医療機器を集中管理し医療安全に貢献することを目標としています。1~2名の臨床工学技士が医療機器管理業務を行います。管理機器としては、人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプをはじめモニタ類、麻酔器、低圧持続吸引器、パルスオキシメータなどがあり、日常点検、定期点検を行っています。
人工呼吸器日常点検人工呼吸器日常点検
院内ラウンドでは医療機器の動作チェックや人工呼吸器の回路交換を行いながら、病院職員に対する取扱い説明等を通じて安心安全の医療機器管理、人工呼吸管理目指しています。
またMEだよりの発行や医療機器の院内研修会を行い医療安全の啓蒙に努めています。
さらに、医療機器安全管理責任者のもと医療機器管理委員会により医療機器、医療材料の標準化と効率的運用の促進を行い、医療機器の安全管理にくわえコスト削減にも寄与しています。
院内ラウンド院内ラウンド
院内研修会院内研修会

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