介護保険のお話
平成12年4月に介護保険制度が始まりました。皆さんの中にも、ご本人・ご家族がサービスを受けておられる方もいらっしゃるかと思います。今回は、介護保険申請の流れについてお話します。
まず、介護サービスを利用するには、市区町村に申請をし、サービスが必要であると認定されなければなりません。
サービスを利用するまでの流れ
1.申請
市区町村の窓口に、介護保険証(40歳~64歳の方は健康保険証)と印鑑を持参し「要介護認定」の申請を行います。宇部市の場合は、高齢者総合相談センターか市役所内の介護保険課が窓口です。
なお、
40歳~64歳の方の場合は、老化が原因とされる病気(特定疾病)に該当していなければ申請は出来ません。
2.要介護認定
訪問調査
心身の状況を調べる為に、訪問調査員がご自宅や病院・施設を訪問し、ご本人・ご家族へ聞き取り調査を行います。
医師の意見書
主治医が意見書を書きます。
その結果をもとに、保健・医療・福祉の専門家が「介護認定審査会」にて審査を行います。
3.認定結果の通知
市区町村から認定結果が通知されます。
非該当 |
要支援1 |
要支援2 |
要支援3 |
要支援4 |
要支援5 |
4.介護サービス計画の作成
サービスの種類や頻度を決め、計画を作ります。
要支援1・2と認定された人
地域包括支援センターがケアプランを作成
要介護1~5と認定された人
居宅介護支援事業者がケアプランを作成(ご自分で作成することも可能です)
5.サービスの利用
計画に基づいてサービスを利用します。原則として、費用の1割が利用者負担となります。
(一定以上の所得者は2割、3割となります。)
6.更新
認定の有効期間は、
6ヶ月から36ヶ月です。引き続きサービスを利用したい場合は、有効期間満了前に申請が必要です。
簡単ですが、以上が介護サービスを利用するまでの流れです。
介護が必要な状態になっても、出来る限り住み慣れた地域で生活が送れるよう、サービスを上手に活用して行きましょう。